左右22.5cm奥行14.7cm高5.5cm 商品説明 蕎麦釉は鉄釉の窯変で、焼成後の冷却過程で生じた結晶の斑点を蕎麦粉に見立てたもの。
黒みかかった釉地に鮮やかな発色の斑点状結晶を散りばめた仕上がりは上品な美しさで京焼などに優品が見られます。
東福寺も数は多くないが蕎麦釉にこだわり、優品が存在する。
特に本器は均整の取れた型と理想的な寸法、発色の美しさなど東福寺蕎麦釉鉢の頂点と言える名鉢です。
本器の特徴は表裏で発色が異なる点。
結晶が美しく出ている面に対し裏面は浅緑単色の色調。
借り窯の登窯で焼いたため還元の掛かり方が不均等な事から起こる現象ですが、この窯変が魅力的で評価を得た。
このように美しく仕上がったのは偶然が重なった結果だが。
それゆえに東福寺は芸術的な輝きを放っているのでしょう。
型も外縁のしっかりとした長方型で格調の高いデザイン。
柔らかな型の多い東福寺にあって、このかっちりとしたデザインは珍しく、東福寺がこだって作った証とも言えます。
釉薬、型共に東福寺の中でも屈指の出来映えを見せる珠玉の名鉢と言えるでしょう。
箱付き。
落款:東福寺 写真上から ・少し振った角度で見る ・反対の面 ・底面 ・内側のアップ(灰被り) ・落款 作家説明 平安東福寺(へいあんとうふくじ)本名:水野喜三郎(1890年〜1970年 ) 陶芸界では無名ながら今日の日本盆器の世界で最も人気、評価の高い作家。
昭和4〜5年頃、趣味の盆栽を生かし鉢づくり専門の陶業家となる。
以来、約40年に渡り作品を世に送る。
東福寺盆器の器型・釉薬は非常に多彩かつ大小様々な大きさがあり、単独で見て味わいに富むだけではなく「盆栽を植えてよく映る」実用性が特色。
バリエーション豊富だったのは晩年に至るまで自家の窯を持たず「賃借り窯」で焼成したからであり、またそれを可能としたのが京焼で発達していた分業システムだった。
東福寺は生涯に数万に及ぶ鉢を世に送り出した。
個人の作家としては異例の多さである。
しかも大部分は登り窯による焼成だったため、釉色などは一点ごとに異なる味わいを見せている。
個々により評価に差が出たが、それが東福寺の人気の高さと言える。
※当店では実店舗での販売も行っているため、在庫の反映がリアルタイムではなく売り切れている場合があります。
その場合は、申し訳ございませんがキャンセルさせていただくことをご了承下さい。
楽天で購入1,300,000円(税込み)